[2022年版]コスパの良い機械学習用のパソコンの自作:構成と性能編

機械学習用にパソコンを自作してみました。楽天のセールとお買い物マラソンを駆使し、実質16万9800円でそこそこ性能が良いPCを組むことができました。グラボにRTX3060Ti、CPUにi5-12600Kを使っています。

自作したPC

PCの構成

今回作成したPCの構成は以下の通りです。注意点は筐体とクーラーが干渉する為、クーラーを取り付ける際に筐体側のプラスチック部分に少し加工が必要だったことと、マザーボードは似た名前で2種類あり、「MSI MAG B660M MOTOR WIFI DDR4」がDDR4メモリ用、「MSI MAG B660M MOTOR WIFI」がDDR5メモリ用です。メモリの形状に互換性はないので、マザーボードとメモリの組み合わせを間違えると取り付けできません。筐体にクーラーを取り付ける手順は別の記事で紹介予定です。部品のリンクは最後に載せておきます。クリックしていただけると助かります。

CPUIntel i5 12600K
GPUZOTAC GAMING GeForce RTX 3060Ti
メモリCrucial PC5-38400 (DDR5-4800)
ストレージCFD CSSD-M2B1TPG3NF2 (1TB)
マザーボードMSI MAG B660M MOTOR WIFI
クーラーCorsair iCUE H115i RGB PRO XT
電源玄人志向 750W PC電源 80PLUS BRONZE
筐体THERMALTAKE S100 TG snow Edition
CPUグリスシミオシ SMZ-01R-01
クーラーのリテンションキットCORSAIR LGA1700対応 retrofit kit
組んだPCの構成

CPUをi5-12600Kにした理由

機械学習はCPUよりもGPUで演算することが多いと思いますので、CPUよりもGPUに予算を掛けた方が良いです(あんまりにもCPUとGPUの差があると、GPUの性能を発揮できませんが)。今回はRTX3060Tiを使うことを先に決めてからCPUを選びました。Intelの12世代であればi5以上でGPUに対しCPUの性能が低すぎるということは無いため、i5以上でどれにしようかと考えたのですが、実はシングルコア性能に限って言えばi5-12600Kとi7-12700Kにほぼ差がないことが分かったため、2万円ほど低価格のi5-12600Kにしました。グラボに計算を頼ると、他の処理のところはシングルコアで回すことが多いのではと思った為です。

Intel Core i5-12600K vs. Intel Core i7-12700K – CPUベンチマークの仕様とテスト (cpu-benchmark.org)

肝心の性能は?

どんな問題を解くかによってもCPUとGPUの使用比率も変わると思いますので、今回はPassMarkで総合的に性能を図ってみました。

最終的な結果

全体の上位2%に入る結果のようで、満足です。現在参加中のコンペもこのPCの性能にかなり頼っています。

自作PC:メモリOC設定変更後

PassMark Software – Display Baseline ID# 1606084

BIOSの設定変更前はこのくらい

なんか遅い。メモリへのアクセス速度が制限されていたようで、メモリオーバークロックの設定からメモリへのアクセス速度を変更しました。

自作PC:メモリOC設定変更前

 設定は「Extreme Memory Profile」の所を「Profile1」にします。Crusialの公式HPから調べると、メモリのアクセスタイミングがメモリに合っていないように見えますが、Autoのままできちんと動作してくれました。むしろ手動でメモリタイミングを設定したところ、メモリアクセスエラーでPCがうまく起動できなくなりました。


Over ClockingのMEMORY-Zから使っているメモリと設定が確認できます。

Over ClockingのMEMORY-Z

DIMMA2 Memory SPDより、使っているメモリのスペックがわかります。さらにXMP Support Informationを見てみると、メモリの動作プロファイルが確認できます。

DIMMA2 Memory SPD

今回はDDR5-4800のProfile1を使います。

Profile1

Extreme Memory Profile をDisebleからProfile 1へ変更。

Settings of Overclocking for Memory

参考:ノートPC (msi Prestige 14 A10SC)

参考にこれまで使っていたノートPCの性能も測定してみました。

msi Prestige 14 A10SC 2019モデルを使っており、スペックはこちらです。SSDのみ変更して、高速化しています。

CPU TypeIntel Core i7-10710U @ 1.10GHz
CPU Measured Speed1.11 GHz [Turbo: 3.72 GHz]
MotherboardMicro-Star International Co., Ltd. MS-14C1
Memory16GB
Video Card TestedGeForce GTX 1650 with Max-Q Design
Hard Drive TestedCFD NVMe Gen 4 M.2 1TB CSSD-M2B1TPG3VNF (1 TB)
msi Prestige 14 A10SCのスペック

msi Prestige 14 A10SC

PassMark Software – Display Baseline ID# 1606098

遅い・・・。Intelの12世代は早いですね。

最新版のPrestigeは性能も価格も上がっているようです・・・。

使用した部品のリンク

以下、今回使用した部品のリンクです。

今回の内容は以上です。ご覧頂き、ありがとうございました。