[2022年度版]Office 365/Outlookのメールをwordpressのメーラーとして使用する

WP Mail SMTPでOutlook」というプラグインを用いてOffice/Outlookのアドレスをwordpressに登録しようとすると、pro版にアップグレードするように促されます。今回は「Mail Integration for Office 」というプラグインを用いてOffice/OutlookのメールをWordpressのメーラーとして利用する方法を紹介します。この方法は今のところ無料のoutlookアカウントでは上手く行っておらず、有料のoffice365アカウントでは上手く行っています。

プラグインのインストール

Mail Integration for Office 365/Outlook by Cross Connectedというプラグインをインストールします。Word Press管理画面を開き、プラグインの新規追加で「Mail Integration for Office 」を検索してインストール→有効化します。

有効化すると左側のバーの「設定」の所にMail Integration 365 Settingsという項目が出てきます。

クリックすると下の図のような内容が表示されます。これからOauth SettingsClient Id, Tenant Id, Client Secretを取得し、埋めていきます。

Azureの無料アカウントを取得

メーラーとして利用するにはWordpressからoutlookのメールアドレスを用いてメールを送信する必要があります。そこでAzureの無料サービスを用いて、メールを送信できるようにします。下にAzureのリンクを貼っておきます。

Azure の無料アカウントを今すぐ作成 | Microsoft Azure

Azure 無料登録画面

下の表のようにAPPサービスは10個まで無料で使えるようです。

メールアドレスなど、Microsoftアカウントでログイン後、住所やクレジットカードの情報を入れる必要があります。

クレジットカード情報を入れてもすぐに請求が来るわけではありません。カード情報まで入れると登録完了です。

Azureのアプリの新規作成

ここからAzureのアプリを登録していきます。場所がものすごくわかりにくかったのですが、左上のメニューをクリックし、すべてのサービスをクックします。「すべてのサービス」内の下の方に「アプリの登録」の項目があるので、そこをクリックします。

アプリの登録画面から「新規登録」をクリックします。

アプリ名は何でもよいですが、「WP-API」としてみました。ラジオボタンは一番上のままにし、下の方の「リダイレクト URI 」は記入せずに「登録」ボタンを押します。

これで埋めるべきClient Id, Tenant Idを取得することができました。「概要」の項目のアプリケーション(クライアント)IDClient Idに、

ディレクトリ(テナント)IDTenant Idに該当します。

これから残りの一項目である「Client Secret」を埋めていきます。

ここで、こちらの画面の「Redirect Uri」をコピーしておいてください。

それではAzureの画面に戻り、「認証」から「プラットフォームを追加」をクリックします。

Webをクリックします。

リダイレクトURIの項目に先ほどコピーしたRedirect uriを貼り付け、構成を押します。フロントチャネルのログアウトURLは空欄でOKです。

これで、下の図のようにWeb項目ができたと思います。

次に「証明書とシークレット」の項目をクリックします。

真ん中あたりの「新しいクライアント シークレット」をクリックします。

任意の名前と、任意の期間で追加します。ここではWP-API, 24か月としてみました。

そうすると、クライアント シークレットのところにシークレットIDが出てきたと思います。

このうち、Mail Integration for Office の設定画面の「Client Secret」に入力します。シークレットIDを使うとエラーが発生します。

ここまで入力が終わったら、Mail Integration for Office の設定画面の変更を保存ボタンを押しましょう。

すると、Authorizationボタンがでてきます。これをクリックしてサインインすれば設定が完了なのですが、ブラウザが他のoutlookのメールアドレスなどを覚えていると、他のアドレスに接続しようとして上手くいかない場合があります。EdgeであればIn Private、ChromであればSecretモードでブラウザを開いてWordPressにログインしなおしてから、クリックしましょう。

クリックしてログインすると、アクセス許可の画面がでてくるので、承諾を押します。

以上で設定は終わりです。

ご覧いただきありがとうございました。