まとめ
- 社会人でも無料期間内にDeep learning Specializationの5コース全てをクリアできました。(2019/5)
- YouTube の活用が鍵です。
- 有給と連休を使って時間を作らないと厳しいです。
きっかけ
もともとcoursera のMachine Learning(修了証を発行しないなら無料)を受講しており、Deeplearning Specialization も受講しようと思ったのですが、受講料を節約したかったのです。また、無料期間内にクリアするというゲーム要素を加えてやる気を出してみました。
トライする前の筆者の状況
- Coursera のMachine learningは修了していました。
- TOEICは810点と全編英語でコースに取り組むには微妙な点数でした。当時は日本語字幕などなかったので、全編英語で取り組まないといけませんでした。
- こちらの本の序章を読んでDeeplearningの基礎知識は持っていました。
- python の知識はあまりありませんでした。プログラムは大学院時代に流体の逆問題を解くためにFortranで2万行くらい書いた経験がありました。
方針
説明動画は見ずに、テストとプログラム提出に集中する
Courseraの講座は授業を聞き、テストを受け、プログラム課題を提出して、合格点に達すればクリアとなりますが、授業を聞くところは飛ばしてもクリアできます。説明動画はYouTubeにアップロードされているので事前に見ておきます。
新しい知識が吸収できないUngraded Examinationは実施しない
プログラム課題にはUngraded Examinationという採点外課題があります。LSTMのバックプロパゲーションをコーディングするなど、実用的な採点外課題は取り組みましたが、サンプルの音声でなく自分の音声を送って試してみるというような入力データを変えるだけの採点外課題は飛ばすことにしました。(※採点外課題の名前がUngraded Examinationではなかったらごめんなさい)
DeepLearningAIのチャンネル – YouTube

Deep Learning Specialization のコース一覧 – YouTube
Neural Networks and Deep Learning (Course 1 of the Deep Learning Specialization) – YouTube
Improving Deep Neural Networks: Hyperparameter Tuning, Regularization and Optimization (Course 2 of the Deep Learning Specialization) – YouTube
Structuring Machine Learning Projects (Course 3 of the Deep Learning Specialization) – YouTube
Convolutional Neural Networks (Course 4 of the Deep Learning Specialization) – YouTube
Sequence Models (Course 5 of the Deep Learning Specialization) – YouTube
下準備
- Machine learningを受講しましょう。目的はCourseraの課題形式の理解と、一部内容が重複するNuralNetworkの部分の理解です。
- その後、ひたすらYouTube を見ます。私は空き時間を利用して見ましたが、全ての講座の動画を見るのに1ヶ月程度かかりました。
- Python も少し理解しておくことをお勧めします。お恥ずかしながら、dictionary 型でkeyとitemを同時に呼び出しながらforループを回せることを知らなかった為に2時間くらい無駄にした記憶があります。
- 仕事の調整をしたり、受講タイミングを図りましょう。長期休みや連休の時など、なるべく受講に集中できる状態が理想です。私の場合は連休と有給の組み合わせで上手く時間をとりました。
受講申請、受講開始
受講申請をしてしまうと、もう後戻りできません。7日間で無料期間が終了する為、日付が変わった後や早朝に受講申請するのがお勧めです。クレジットカード番号等は受講申請で入れる必要があるので準備しておきましょう。
受講開始したら、予定通り講座の動画は全部飛ばしてテストとプログラム課題に全力を注ぎます。

Deep Learning by deeplearning.ai | Coursera
受講実績(筆者の場合)
受講実績は下記の表のようになりました。6日目終了時点でコースは修了でき、ungraded examinationの最後の一つであるLSTMのバックプロパゲーションのプログラム課題に7日目をまるまる使いました。
経過 | 実働時間 | どこまで進んだか |
1日目 | 10時間 | course 1修了corse2のweek1修了 |
2日目 | 8時間 | course 2修了。couse3 week2修了 |
3日目 | 7時間 | course 4 week2修了 + week3すこし |
4日目 | 3時間 | course 4 week3修了 + week4すこし |
5日目 | 3時間 | course 4 week4修了し、course 5少し受講 |
6日目 | 10時間 | course 5までのgraded examination 全部修了 |
7日目 | 6時間 | 残りのungraded Examination を修了 |
つまずいたら
受講者のコミュニティを見るとヒントが書いてある事があります。どうしても詰まったら見てみることをお勧めします。
2019年5月時点ではLSTMのバックプロパゲーションは解答が間違っており、正しいはずのプログラムを送信しても間違っていると言われる状況でした。これもコミュニティに助けられて分かりました。とりあえず間違っているプログラムを提出し、正解しておいて、正しいプログラムは自分用に作って保存しておきました。(採点対象外課題なので、修了するだけなら関係ないのですが)
修了証
このような修了証がもらえます。修了証を確認したら、コースをキャンセルしましょう。コースをキャンセルしても修了証は有効で、LinkedIn 等で共有することができます。

最後に
力試しとしては1週間でクリアするというのは面白い企画なのですが、知識やスキルを身につけないと意味がありません。この方法が知識とスキルを身につけるのに最適とは言えず、筆者はまだまだ勉強中です。トライされる方にはご健闘をお祈りしております。
本日はここまでです。拝見頂きありがとうございました。