ASUS X205TAにUbuntu MATE 20.04を入れる

結論

  • ASUS X205TAはbootloaderがUFEI32bitである為、Ubuntuのインストールメディアに32bitのbootloaderを追加する必要がある。
  • Ubuntu MATE 20.04では、keyboard, touchpad, wifi等がインストール直後から使えるが、スリープから復帰した後、touchpadが使えなくなる。USBマウスは使用可能。

ASUS X205TA

 低価格、軽量をと引き換えに機能をかなり制限したPC。記憶領域(eMMC)が32GBしかなく、microSDをVirtual mountして記憶容量を増やして使うなど、当時から使い方に癖があるパソコンでした。

https://kakaku.com/item/K0000724586/images/ より転載

ブートローダの問題

 PCが立ち上がってwindowsやmacOSといったOSが立ち上がる前にブートローダというものが起動し、そのブートローダがOSを起動しているのですが、X205のブートローダは32bitにしか対応していない。一方でOSは32bitでも64bitでも対応可能。

X205TAUbuntu
インストーラ
対応
boot
loader
32bitのみ
(UFEI32bit)
64bit対応が必要
OS32bit/64bit
対応可能
64bitOK

使用可能なブートローダ

 32bit版のbootloaderを追加し、Ubuntuをインストールする。以下のページに詳しく記載されていました。ありがとうございます。https://roy.naturum.ne.jp/e3287155.html

インストール方法

まずはインストールメディアを作成する。

 isoファイルをダウンロード。今回はデスクトップが軽量というUbuntu mateをインストールしました。下記ページより64-bit PCs/Macsを選択しました。

https://ubuntu-mate.org/download/

 インストールメディアを作成するソフトとして、今回はrufusを使用させて頂きました。空のUSB(私は32GBのものを使いました。)をPCに刺してRufusを立ち上げ。二段目の選択からダウンロードしたisoファイルを選択し、「スタート」。

https://rufus.ie/ja/

 その後、下記アドレスで公開されているUFEI32bitのブートローダ(bootia32.efi)をUSBメモリ内のEFI/BOOTフォルダ内に入れる。

https://github.com/jfwells/linux-asus-t100ta/tree/master/boot

 TOP階層にbootというフォルダがあり、間違いやすいので注意です。

 あとはインストールです。

 USBをPCに刺した状態でPCを再起動しF2キーを連打し、BIOS画面からUSBブートします。

結果

 インストール後、タッチパッド、キーボード、wifi、USB 、内蔵スピーカーが使えました。スリープから復帰後にタッチパッドが使えなくなり困りましたがUSBの有線マウスは使えました。

以上、ご覧いただきありがとうございました。